●メモリアル・ジュエリーの歴史  -1-2-3-No.4-  
   
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エナメルとダイヤモンドで装飾した
センチメンタル・リング


マスカレード(仮面舞踏会)のマスクをデザインしたリング。ゴールドにエナメルで人の顔が描かれており、目にはローズカットのダイヤモンドがセットされて いる。マスクは蓋になっており、開けると裏側にもエナメルで忘れな草が描かれている。中には髪の毛が入っていた痕跡がある。センチメンタル・リングの一種 だが、故人を偲んで作られたものではなく、旅行などで愛しい人と離れている時に、いつでも自分を思い出してくれるようにと持たせたものと思われる。
18世紀中期 イタリア
 
   

 
   
髪を編み込んだゴールド・リング

ゴールドのバンドのセンターに故人と思われる人のイニシャル(LS)が彫られたモーニング・リング。故人を偲ぶため、その髪の毛がゴールドのバンドの周り にぐるりと編み込まれている。着用するほどに髪の毛が劣化するため、このように保存状態の良い形で現存するものは稀である。
19世紀 イギリス
 
   

 
   
髪を編み込んだゴールド・リング

細いゴールドのバンドを編み込んだ髪の毛でぐるりと取り巻いている。センターのプラークにはT.D.のイニシャルが、リングの内側には20.June 19.と彫られている。故人を偲んで作られたとものと思われる。
19世紀中期 イギリス

 
   

 
   
髪を編み込んだゴールド・リング

ショルダーの部分にはエナメルで忘れな草が描かれ、センターのガラスの蓋で覆った収納部分には編み込んだ髪の毛が納められている。
19世紀中期 スイス
 
   

 
参考文献 ジュエリーSelection 2000 徳間書店  
   
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